インクジェット方式は従来技術で難しいあるいは不可能であった導光板を効率よく生産するもので、プライマーコート層と全反射型の光学パターンをインクジェットを利用して印字生成することが出来る製造装置です。プライマーコート層はアクリル基材表面に生成し、表面エネルギーを一定の状態にする目的で塗布します。光学パターンはプライマー処理されたアクリル基材表面に印字生成され、その形状は球体の一部の凸レンズ形状をしており、マルチドロップ方式により同時に印字生成ができます。
インクジェットのメリット(次の事が実現可能です)
- 金型が不要 → 初期費用削減。
- 小型から大型導光板まで1台の装置で製造 → 設備投資削減。
- パターンの微細化 → 薄型導光板の製造。
- 透明な凸レンズ光学パターン → 全反射型の高効率パターン生成。
- 細かい文字や図形の印字パターン → ①重ねて発光させるアニメーションへの応用。②写真などの画像を忠実に発光。
- インクジェット方式 → ①薄膜のコーティング(700ナノメータクラスの薄膜コート)。②配光設計完了後、即時、アクリル板にパターン生成。
- 金型、版の修正が必要 → 導光板の金型・版の製作に時間が必要。
- インクジェットに比べ導光板の微細なパターンの作成が困難 → 薄型及び大型対応に限界
- 金型・版の交換 → 小ロット生産では時間のロスが発生。